各地で梅雨明け宣言が続いたかと思えば今週になって雨が続き、週末は台風による大雨の予報が流れ、河川の氾濫など生活にも影響の出てきそうな天候となっています。場合によっては開催も危ぶまれる状況にもなりうるかもしれませんが、天候による馬場のコンディションの判断なども競馬の予想としては重要なファクターの一つ。災害とならないよう願いつつ、七夕賞の予想をしていきたいと思います。
出走馬の中には今年の福島牝馬Sで重賞初勝利を飾ったキンショーユキヒメを始め、ダービー3着や昨年の七夕賞での2着などの実績が光るマイネルフロスト、先行力が武器のマイネルミラノ、京都新聞杯勝ち馬のプラチナムバレットに、重賞初挑戦となった前走エプソムカップで3番人気4着と好走したサーブルオール、マーメイドステークス2着のワンプレスアウェイや、牝馬限定で安定した活躍を見せているレイホーロマンスなど、重賞実績のある馬が揃いました。
そんな中で今回注目したいのがタニノギムレット産駒の7歳馬、メドウラークです。これまで重賞はG3を6回走って最高着順が5着と未だ一度も馬券には絡んでおらず、オープンでは未勝利と他馬に比べると実績不足と言わざるを得ない馬ですが、この馬で重視したいのが重馬場巧者であるという点です。
大雨は西日本が中心となっておりますが、雨空は福島まで影響を及ぼしており、かなりの確率で当日は重馬場で迎えることになるでしょう。そこでメドウラークの重馬場での実績を見てみると、重・不良では勝鞍こそないものの全てがOP競走のなか5戦して3戦が3着となっています。逆に言えば、オープンで馬券に絡んだときは100%重・不良馬場だったということになります。
岡部元騎手曰く、重馬場巧者は身体的な特徴もあるものの、根性のほうが影響が大きいと語られております。残念ながら実力においてオープンクラスでは下位に属するかもしれませんが、メドウラークの並外れた根性がその差を埋めることに成功していると考えられます。
他のメンバーを見てみると唯一シルクドリーマーが重馬場で勝利していますが、3歳未勝利戦でのものでありその後の戦績を見ても重馬場巧者というものではなく単なる実力での勝利と見られます。同一クラス内で重馬場のときこそ戦績が良いという典型的重馬場巧者と言えるのはメンバー中ではメドウラークただ一頭でしょう。
重馬場必至の七夕賞では、重馬場巧者のメドウラークがノーマークのところから重賞常連の有力馬を尻目に風穴を開ける快走を期待しています。