今週日曜中山競馬場の10レースにはダート1800mで行われる4歳以上オープン別定戦の総武ステークスが組まれています。フルゲート16頭に登録16頭となっており、今年は登録全馬が出走可能となっています。
過去5年のデータでは、逃げ、先行馬が5勝、7連対と圧倒的に前有利なレースで、反面距離延長に挑んだ馬には逆風が吹いており3着が精一杯となっています。
今年の出走予定馬ではエスポワールシチー産駒のロードヴァレンチ、ヘニーヒューズ産駒のサトノロイヤル、パイロ産駒のデリカダ、ヘニーヒューズ産駒のテイエムアトムが該当となっており、ロードヴァレンチ、デリカダは出走なら上位人気が想定されるだけに、危険な人気馬となるかもしれません。
ここ2年は栗東所属の騎手が、上位人気馬で勝利していることもあり、逃げ、先行脚質かつ栗東所属の騎手が乗る馬で狙ってみたいのが、1勝クラスから3連勝中で初のオープンレースに挑むドゥラメンテ産駒のサーマルソアリングです。前走は北村友一騎手騎乗で3勝クラス突破となっていますが、それまでの2連勝のパートナーだった西村騎手に今回は手綱が戻りました。
3歳時にはチューリップ賞にも出走するなど芝のマイルで期待されていた馬でしたが、適性はダートだったのか、昨年7月にダートを使ってからは無傷の3連勝でダートオープンに初挑戦を迎えます。
中山ダート1800mは2走前の2勝クラスで好位から抜け出す競馬で快勝。勝ちタイムは、翌日の準オープンより2秒近く早く、時計は優秀です。そして前走のトルマリンSでは先行して上がり3F最速36秒3の脚で快勝し、オープン入りを達成。芝でもダートでも坂の登りは得意としており、スピードは落ちません。今回はメンバーレベルを考えれば能力は最上位と評価して良い1頭でしょう。
ライバルには前走の師走ステークスで3着に入ったヘニーヒューズ産駒のゴールドハイアー、中山ダート1800mを得意とするキングカメハメハ産駒のガンダルフあたりが強敵となりそうですが、苦戦するような相手でもないはずです。ダート転向後4連勝なるか、楽しみにしたいですね。