阪神競馬の土曜メインは桜花賞トライアル「チューリップ賞」が開催。今年はイクイノックスの妹であるガルサブランカをはじめ、朝日杯FS・3着のタガノエルピーダ、フェアリーS・4着から参戦するスティールブルーなど、今年も世代の有力牝馬達が揃いました。とは言え重賞馬は不在なメンバー構成となっており、どの馬が勝ってもおかしくないような気配で波乱の可能性も十分ありそうです。
伏兵からでも十分に買えるとなれば、狙ってみたいのは京都マイルの未勝利戦を快勝したハワイアンティアレです。
新馬戦7着の後、前走の未勝利戦を制し、2戦1勝の戦績で駒を進めてきました。16頭中13頭が1勝クラスかオープン戦を使ってきており、実績は下位。今回は伏兵的な立場での参戦となりますが、デビュー戦と未勝利戦はいずれもメンバー最速の上がり3Fをマークしており、しまいは良い脚を使ってくれます。
デビュー戦はかなり後方から追走し、3~4コーナーでは外目をまわって距離ロスが発生、さらに4コーナー入り口では逆手前になる場面もあってさらに外に膨らむかたちとなりました。それでも直線は上がり3F最速33秒8の脚を使って0秒6差の7着までは詰め寄りました。
多くの不利やちぐはぐな競馬を展開を考えれば致し方なかったとも言える一戦で、続く未勝利戦でしっかりと巻き返してきていることからも、能力自体は高い1頭であると感じます。
阪神芝1600mは直線が長く、瞬発力を要求される舞台。瞬発力はメンバー上位であると見ており、瞬発力勝負となれば勝ち負けになるはず。重賞未勝利の混戦メンバーが相手となる今回は、道中脚を溜めて運べる可能性は十分あるでしょう。あとは仕掛けのタイミングだけで、ここは西村淳也騎手の騎乗に期待。前走では初コンビながらしっかり折り合えてしまいの脚を活かせる騎乗を展開してくれたので、引き続き好騎乗に期待したいと思います。
ここを制し、クラシック戦線に名乗りをあげることができるかに注目です。