2016年2月7日(日)京都競馬場で開催される今年のきさらぎ賞(G3)は、どうやら9頭立ての少頭数で収まりそうである。厳寒期のこの時期に馬にあまりムリをさせたくないのか、想定出走馬を見て、出走を取りやめたのかは定かではないが、この頭数で京都の外回りコース1800メートルなら全馬が力を発揮できそうである。
要注目はサトノダイヤモンド
注目の一番手は、やっぱりサトノダイヤモンド。過去2走が実に見事で鮮やかな勝ちっぷり。京都の平坦コースでも、阪神の急坂コースでも、同じ脚を使えるのが魅力的だ。実は、サトノダイヤモンドが勝った新馬・500万は、ラスト3Fがゴールに向かって加速している。
通常、ラスト1Fはどの馬も我慢比べとなるためラップが落ちやすいのだが、サトノダイヤモンドの場合は、この後半3F加速ラップで先団~中団の位置から楽々と差し切ってしまった。最も、道中のペースが超が付くスローペースだったため、あくまでも参考程度にしかならないが、クラシックを戦う上での切れ味と底力は確実に秘めているとみた。
その他は横一線か
京都コースを既に2勝しており、レースセンスと能力の高さは疑いようがない、ロイカバード。スピードの違いで1800メートルのデビュー戦を楽勝してきたロワアブソリュー。3戦2勝で前走・シクラメンステークス(500万)を勝ったレプランシュ。この辺りが里のダイヤモンドに継ぐ2番手集団と見ているが、その力関係は正直、横一線だと感じている。
レプランシュの場合は、昨年のアイビーステークス(OP)で7着と大きく着順を落としているが、この馬はゲートに難があり、当のレースでも出遅れ、道中最後方からの競馬を余儀なくされた。スタートが決まった次走のシクラメンステークスでキッチリと勝ちあがるあたりは、基本的な能力が高い証拠だろう。
伏兵馬の存在は?
3戦目の未勝利戦で、0.6差をつけて快勝したノガロにも念のため注目したい。前走の、寒竹賞(500万)も、3着に敗れたとはいえ、コンマ3秒差であれば、展開ひとつで十分に上位に食い込める。若武者・松若風馬騎手の騎乗にも注目してみたい。