今週土曜阪神メインレースは芝2000mで行われる3歳リステッドレースの「若葉S」です。皐月賞トライアルとなっており、2着馬までに皐月賞への優先出走権が与えられます。
過去5年の勝ち馬をみると、クラシック三冠すべてで安定感ある走りをみせたヴェロックスの名があり、ここ4年は大物輩出とはいきませんが、今年の勝ち馬がヴェロックス級の大物かどうか注目のレースといえます。
この5年連続で逃げ、先行馬が5勝と圧倒しており、今年は川田騎手でデビューから2連勝中のアドマイヤテラが血統面からも魅力ある1頭です。母にアドマイヤミヤビがおり、父レイデオロにとってもクラシックに産駒を送り出す大チャンスとなっています。
アドマイヤビルゴが2020年、アドマイヤハダルが2021年に若葉ステークスを制しており、冠アドマイヤが強いレースなのも後押しとなるかもしれません。今回は岩田望来騎手との新コンビで挑みます。
また、牝馬ながら皐月賞へ1番人気で出走したファンディーナを母にもつロードカナロア産駒のパシフィックルートも血統含め注目です。デビュー戦は2番手追走から抜け出しアタマ差の接戦を制した池添騎手が引き続き騎乗予定となっています。
差し馬のためデータ的には厳しそうですがホープフルS・5着、年明けの共同通信杯では2番人気と高い支持を受けたミスタージーティーも注目の一頭です。上を目指せる素質と血統の持ち主ですが、現段階では未だ1勝馬ということで、クラシックへ向かうためにはここでできれば勝利を収めておきたいところ。
陣営としては前走での賞金加算を目論んでいたかもしれず、もう一戦を挟むのは想定外だった可能性もあり、仕上がり具合が気になる点は、脚質のミスマッチさと併せて注意しておきたい点と言えそうです。