地方交流重賞が確立されており、中央馬、地方馬が激突するシーンは何度も目撃してきましたが、今年からダート路線が大幅に変更となり、中央馬対地方馬の3歳馬同士のナイターでの激突が見られるのが3月20日に大井競馬場で行われる京浜盃です。
これまでも南関東三冠レースを占う大事な一戦として開催されてきましたが、今年からは中央馬、地方馬交流のJpn2として行われ、一層重要性の高いレースとして生まれ変わりました。中央馬は5着以内の上位2頭、地方馬は上位2頭に一冠目となる大井の羽田盃への優先出走権が与えられます。
条件がガラリと変わったことで過去のデータが全くあてにならない新しいレースと言ってもいい京浜盃ですが、中央競馬で圧巻のパフォーマンスを見せているフォーエバーヤングが海外転戦を予定しており、国内三冠路線には不在と思われるだけに、混戦模様を呈しています。
トライアルとしての条件を抜きにしても1着賞金3000万円と、この時期の3歳戦としては高額に組まれているレースだけにハイレベルな競馬が期待できそうです。
中央からは前走のブルーバードカップを勝利し地方連勝を狙うブリックスアンドモルタル産駒のアンモシエラ、1勝クラス勝利から重賞挑戦となるヘニーヒューズ産駒のハビレ、芝1200mで勝利したもののダート転向したドレフォン産駒のシークレットキーなどが上位人気想定となっています。
地方馬も上位2頭なら羽田盃出走権が与えられるだけに、勝ち負けに絡まなかったとしても本戦出走が可能ではありますが、それ以上の成績が狙えそうなのが、全日本2歳優駿3着、雲取賞3着と善戦が続くエピカリス産駒のサントノーレで、ここまで7戦3勝となっています。
また、未知の魅力で狙うなら、モーリス産駒のマッシャーブルムで、JRAで新馬勝ち後に地方転厩するという異色の経歴の持ち主です。地方初戦となったスターバーストカップも勝利し2戦2勝となっていますので、連勝中にも関わらず人気が上がってこないようなら狙い目かもしれません。