【六甲ステークス2024予想】条件好転のトゥードジボン、“単騎逃げ”を打てそうな顔触れ

今週日曜阪神メインレースは芝1600mで行われる4歳以上のリステッドレース「六甲S」です。フルゲート18頭に登録15頭となっており、今年は登録全馬が出走可能となっています。

過去5年のデータをみると、前走の着順や脚質での大きな開きはなく、カギになるのは前走の距離になっています。距離短縮も距離延長もいずれも成功しておらず、前走でも芝1600mを使っている馬から狙うのがセオリーといえそうです。

ただ、同じ芝1600mでも中山の東風ステークスから参戦していた馬の苦戦が続いており、2着以内が過去ありません。

今年の東風ステークス組でいうとディープインパクト産駒で母にリトルゲルダをもつグレイイングリーン、スクリーンヒーロー産駒のシルトホルン、ドゥラメンテ産駒のスコールユニバンス、前走2着で上位人気必至のディープインパクト産駒のノースザワールド、ワールドエース産駒のメイショウシンタケと頭数が多く、例年の傾向が続くのかどうかも気になるところです。

以上のデータからみていくと、今年は前走の東京新聞杯10着以来の競馬となるイスラボニータ産駒のトゥードジボンが狙い目です。

昨年の清水ステークス勝利後に挑戦した京都金杯では1番人気に支持され、僅差の3着まで善戦しました。これまでの4勝のうち2勝を阪神芝コースで挙げており、相性のいい舞台に戻るのも買い材料といえそうです。週末は雨予報となっておりタフ馬場での開催となりそうですが、京都金杯の荒れた馬場でも踏ん張って3着に好走できており、大きな割り引き材料とはならないでしょう。

前走の東京新聞杯は案外でしたが、斤量2kg増、息を入れるタイミングのない展開を2番手から追走と条件的には厳しかったと言えますし、10着とはいえ0秒7差ならまだ巻き返して来る可能性は十分にあるでしょう。

今回のメンバーは他に逃げたい馬がおらず、単騎逃げも決まりそうな気配十分。スローに落として直線余力を持って迎えるレースが向いている印象が強く、ハナをきって自分の競馬を展開することができれば、勝ち負けになるでしょう。