【日経賞2024予想】上昇ムード漂うクロミナンス、7歳でも侮ることなかれ!

中山の日曜メインは今春以降の古馬中長距離戦線を占う重要な一戦となる「日経賞」が開催。阪神競馬場で行われた阪神大賞典とこの日経賞が春の天皇賞の2大前哨戦と言われているように、日経賞の結果によって春の天皇賞の有力馬が揃うと言っても過言ではないでしょう。

今年は10頭立ての少頭数となりますが、重賞3戦連続連対中のボッケリーニや2022年の日経賞・3着のヒートオンビート、古豪マイネルウィルトスなど有力馬が多数集まりました。

そんな中でとくに有力視したいのが、ロードカナロア産駒の7歳馬クロミナンスです。

前走のアメリカJCCが重賞初挑戦で3着に好走。不良馬場のタフな中山で、枠も内目の2枠からのスタートし、好位追走から直線も荒れた内を通って粘っての3着は負けて強しの内容でした。手綱を握ったルメール騎手がレース後に「もう少し外枠だったら良かった」とコメントしているように、枠次第では違う結果もあったと感じさせる内容でした。

今回は大外外枠と極端な枠に入りましたが、少頭数ということで気にはならないでしょう。少頭数でペースも上がらない可能性が高く、スローの展開を抜け出す競馬で好走してくれるイメージがわきます。

7歳という年齢ながらここまで11戦して全く故障なく来ており、まだまだこれから良くなっていく気配すら感じさせてくれる1頭です。今回の出走馬で一番若い5歳馬のマテンロウレオが17戦、出走レースが少ないシュトルーヴェで10戦ですから、出走数だけ言えば5歳馬と変わらないかむしろ少ないくらいなので、まだまだ上昇の余地があるはずです。

2500mという距離がどうかという点が今回課題となってきそうですが、折り合いは付くタイプで、期待値は高い。また、父は短距離王ロードカナロアですが、母父のスタミナ引き出すタイプが多いという印象もあり、菊花賞を勝っているマンハッタンカフェが母父ということで、血統的には長い距離をこなしても不思議はないでしょう。

ということで今年の日経賞は、7歳にしてまだまだ上昇中のクロミナンスの激走に期待したいと思います。