東京競馬の日曜メインはオークスのトライアル「フローラS」が開催。牝馬三冠一戦目の桜花賞に参加できなかった馬や、オークスへ向けて長い距離への適性を確認しておきたい有力馬の参戦が多く、取捨が非常に難解な一戦です。
今年は14頭立てと例年以上に少ない頭数での開催となりますが、抜けた馬が不在で上位は拮抗。混戦ムードが漂っており、どの馬にもチャンスはありそうな気配です。
どの馬からでも買えるなら、狙いたいのは前走のフラワーC・8着から巻き返しを狙うマルコタージュです。
今年1月に東京1800mでデビューしたドゥラメンテ産駒で、デビュー戦は5番人気と前評判はそこまででしたが、スローペースを好位から追走し、直線は上がり3F33秒9の脚でゴール前の叩きあいを制して快勝。続く前走のフラワーCは8着に敗れましたが、スタートで出遅れたのが全てで、大外ぶん回しの大味の競馬で最後方から0秒6差の8着まで追い上げていることを考えればまだ見限れません。
デビュー当初からスタートに課題があったと言われていた馬でしたが、デビュー戦はあっさりと好スタートを決めて好位につけることが出来ており、これについては手綱を握った杉原騎手も逆に驚いたとコメント。前走のスタートが「本来のこの馬のスタート」というコメントが杉原騎手から出ていますが、今回は開幕週ということで前が止まらないならやはりある程度は前目につけたいところ。前走も出遅れがなければ上位に食い込んでいた可能性は高そうな競馬はしており、能力自体は高い馬です。
実際、デビュー戦はドスローとはいえラスト2F11.2-11.1の加速ラップをマークしており、持続力のある末脚が使えるタイプ。末脚の能力は重賞級と言って良いポテンシャルを秘めており、位置取りが後ろ過ぎない位置であれば、最後は見せ場を作ってくれる可能性は高いでしょう。
まだ成長途上といった具合で馬もまだまだ伸びる余地を残しており、前走の出遅れだけで消すには惜しい1頭。ここは大きなミスさえなければ勝ち負けになると見て、有力視したいと思います。