今週日曜に盛岡競馬場では49回目を迎える3歳以上オープンのダート1600m戦シアンモア記念が開催されます。
レース名は第3回から第5回まで3年連続で日本ダービー馬を輩出した名種牡馬シアンモアにちなんでおり、イギリスから輸入されて岩手県の小岩井農場に繋養されたことに由来しています。
優勝賞金は1000万円の高額に加えて、優勝馬主にはベストウォーリアの配合権利が与えられるレースとなっており、2013年にトウホクビジンが笠松所属で勝利して移行は地元・岩手所属馬が連勝を続けています。
昨年は5番人気・単勝20倍の9歳馬ノーブルサターンが勝利し、2着には8番人気・単勝73倍の6歳馬スズカゴウケツ、3着に4番人気の6歳馬ヴァケーションが入る大波乱となっており、データ的な偏りもあまり見られず、レース傾向が読みにくいレースとなっています。
春の王道路線といわれているのが赤松杯からシアンモア記念に参戦するローテーションとなっていますが、上位入線馬がそのまま活躍するわけではないのが予想を難解にしています。3年前のヒガシウィルウィンは赤松杯5着からシアンモア記念を制しており、昨年の勝ち馬ノーブルサターンも赤松杯4着からの戴冠となっており、今年も赤松杯組は積極的に狙いたいところです。
今年の赤松杯の結果をみると、1着馬のグランコージーは今回も有力視されていますが、敗退した馬たちにも魅力があり、4着にはシアンモア記念連覇を狙うノーブルサターン、6着には昨年伏兵扱いで2着に入ったスズカゴウケツが入っており、また昨年シアンモア記念3着だったヴァケーションも3着と、昨年のシアンモア記念上位入線馬が今年も順調にレースを消化しているだけに、グランコージーに人気がかぶるようなら、リピーター組から狙ってみるのも面白いかもしれません。