【平安ステークス2024予想】激走期待の穴馬は、叩き2走目で上昇が見込めるテンカハル

京都の土曜メインは貴重なダート中距離重賞「平安ステークス」が開催。

6月の帝王賞へ向けて地方・中央馬が激戦を繰り広げる見どころ多き一戦だが、今年は地方馬の参戦はなく、有力中央勢がしのぎを削るかたちとなる。

過去10年で10万馬券以上の3連単は4回と波乱の頻度は少なくなく、2014年には3連単で146万馬券が飛び出しているように波乱含みの一戦となっている。伏兵の台頭にも十分に注意する必要がある一戦ということで、今回はオススメの穴馬を1頭紹介したい。

前走のブリリアントS・9着から巻き返しを狙うテンカハルだ。

もともと芝中距離路線を主戦場としていた馬だったが、昨年2月にダートへ転身。3勝クラスの金蹄ステークスで初ダートながら2着と好走すると、秋初戦の日本テレビ盃で2着に好走し、地方の砂でも活躍。続くリステッドのブラジルCを制し、浦和記念でも3着とダート中距離戦線で頭角を現し始めている。

暮れの東京大賞典は7着、今年初戦の前走ブリリアントSは9着と近2戦は崩れているが、東京大賞典は明確に前有利の展開、ブリリアントSも前有利なスローペースといずれも差し馬にはノーチャンスなレースであった。付言しておくと、東京大賞典を差し切って勝ったウシュバテソーロは別格である。

京都のダート1900mは直線が約330mでダートコースとしてはそこそこの長さ。坂もなく完全な平坦で、パワーはそれほど必要としないコース形態だ。控えた馬の好走も多い同舞台なら本来の力を発揮してくれるはずだ。さらにもともと芝の中距離を走っていたこともあり、スタミナについても問題なし。ダートでも9戦中8戦が2000m以上のレースとなっており、1900mの距離に関しては一切不安視する必要はないだろう。

また、休み明けの初戦は凡走することが多く、叩き2戦目では毎回パフォーマンスを上げてくる叩き良化型タイプでもある。距離やコース適性、脚質、臨戦過程を考えると、激走の可能性は十分あると言って良い。近戦の敗退で人気が落ちるならむしろ狙い目で、妙味も十分見込めるここはテンカハルを激走期待の穴馬として有力視しておきたい。