東京競馬の日曜メインは秋の大舞台を目指す馬が集結するG3「エプソムカップ」が開催。今年もマイルから1800mあたりまでの有力馬が集結してきたが、2020年には9番人気のダイワキャグニーが優勝、3着には18番人気のトーラスジェミニが入るなど、波乱も目立つ一戦だ。
伏兵の台頭も十分に期待できる一戦ということで今回激走に期待のは、ルーラーシップ産駒の7歳牡馬カレンシュトラウスだ。
重賞は未勝利で2022年のオープン・メイSで1着以降は勝ち星から遠ざかっている。しばらく掲示板にものれない競馬が続いていたが、前走のメイSでは久々に5着に善戦。好スタートから押して好位6番手に付け、直線は上がり3位の33秒7の脚で伸びて勝ち馬と0秒4差にまで迫る競馬を見せた。
揉まれない位置に付けられたのも良かったが、これは初ブリンカーの効果も大きかったと言えそうだ。前残りの展開を差しで5着は負けて強しの内容で、まだまだ復活が期待できる走りを見せてくれた。東京1800mも2022年の東京新聞杯・4着、同年のメイS・1着と好走実績も十分。同条件だった前走のメイSの走りを見ても、この舞台はベストと言って良い。
2走前の谷川岳S・13着は休み明けで凡走、3走前の白富士S・10着と4走前の中山金杯は位置取りが悪く、いずれも敗因は明確。ブリンカーによってスタートと位置取りもある程度改善できており、元々東京新聞杯で4着と地力はある。叩き3走目、ブリンカー着用2走目のここはさらにパフォーマンスを上げてくる可能性が高いと見ている。
復調気配の兆しが見え初めている中で、絶好の条件が揃っている今回は完全復活に期待したい。