京都の日曜メインは、牝馬限定のハンデG3「マーメイドS」が開催。いかにも荒れそうな条件が揃っているレースであり、過去10年で3連単10万馬券以上が8回と波乱決着が多く、波乱度の高い一戦だ。週末は雨予報も出ており、より波乱決着が起こりそうな気配がある。
伏兵の台頭も十分ありえる一戦ということで、今回は伏兵候補の1頭ピンハイに注目したい。
3歳時にはチューリップ賞でナミュールの2着に好走しており、桜花賞・5着、オークス・4着と牝馬三冠でも善戦。2022年の3勝クラスを勝利後は勝ち星から遠ざかっているが、昨年12月の中日新聞杯ではヤマニンサルバムやハヤヤッコを相手に3着と重賞戦線でも活躍。
今回は2枠3番と内枠を引けたのも好材料だ。隣の2枠4番には後ろから行くミッキーゴージャスが入っており、1枠1番には逃げ馬候補のベリーヴィーナスと内と外を見ながら進められる絶好の枠と言って良い。近走は外を回されてばかりで内回りとなる今回も外々を回らされる枠だと厳しかったが、馬群を割ることもできて直線も内を突いていける馬で、この枠なら内から差す競馬で見せ場を作ってくれそうだ。
チューリップ賞では410kgという小さい体ながらも最内のラチ沿いを隣の馬とぶつかりながら抜け出し、桜花賞も内でごちゃついて進路がなくなった中でも馬群を割ってくるなど勝負根性はなかなかだ。
2走前の大阪城Sは折り合いを欠いて12着に大敗しており、気性の難しいところもあるのでこの点が今回も課題となるが、出し切れば前走の中日新聞杯のように牡馬相手でも好勝負を演じることが出来る。今回の条件なら力は出せる可能性は高いと見て、有力視してみたい。