日本近代競馬の結晶だ!という実況でお馴染みのディープインパクト。日本競馬界を猛烈な勢いで席巻していったサンデーサイレンス産駒の中でも最高傑作と言える成績を残し、種牡馬としても大成功を収め、その称号に恥じない活躍を続けています。ではヨーロッパでその位置にいる馬と言えば、イギリス・アイルランドで種牡馬リーディングを10年以上に渡って連続受賞したサドラーズウェルズの後継種牡馬筆頭と言えるガリレオになるのではないでしょうか。
その産駒にはフランケルを筆頭にナサニエルやニューアプローチなど、すでに後継種牡馬を何頭も抱え、活躍馬で言えばまさに枚挙に暇がなく、サドラーズウェルズ系の拡大どころか、ガリレオ自身が系を立てかねない勢いを持っています。
そんなガリレオも、日本では直仔が活躍しているとは言い難いですが、母の父としての成績をみると冒頭でも触れたディープインパクトとの配合はこれまで16頭の登録しかない中で、3頭の重賞ウィナーを輩出しています。直系のフランケル産駒からソウルスターリング、モズアスコットが出てきていることから、日本の馬場に対応した血統を配合することで能力を余すことなく発揮することも可能ということでしょう。
また、サクソンウォリアーもこの配合ということで、日本に限定するまでもなく世界に通用する可能性を秘めた血統と言えます。
そういった意味で注目したいのが今週日曜、中京5Rのメイクデビューに出走予定のサターンです。全姉には前述の3頭の重賞ウィナーのうちの1頭であるカンタービレもいます。厩舎は元は角居厩舎でしたが、不祥事もあり現在は同じ栗東の中竹厩舎管理となっています。
1つ上の全姉がオークスまで駒を進め牝馬クラシックを賑わした良血ということで単純に楽しみな1頭ですが、今後ニックスとしても注目の集まる可能性の高い配合です。POGファンの方もぜひご注目ください。