陣営、ファン、出資者共々「こんなはずじゃなかった」という意見は一致するであろう馬レイエンダが今週の日曜函館10R・松前特別へ出走します。ダービー馬・レイデオロの全弟であり近親にはディープインパクトという血統で、非常に高い期待を受ける中迎えた昨年7月のデビュー戦を快勝したまではよかったのですが、その後すぐに骨折が判明し今年の5月の夏木立賞が念願の復帰戦となり、ここを無事勝利で飾ることができ、現在は2戦2勝。
無敗というのは聞こえがいいですが、皐月賞、ダービーのトライアルにすら参加出来なかったのは非常に手痛い休養となりました。3戦目にして古馬にぶつかるというのもハードルが高いように思えますが、この良血が土付かずで迎えるレースということで、本番は1番人気濃厚でしょう。頼もしいのはデビューから鞍上を務めるルメール騎手が続投してくれること。
3歳馬の登録がレイエンダのみであるのは心細いですが、過去5年のデータをみると実に3歳馬の強いレースとなっており【2-2-1-0】と馬券圏内をこれまで外していません。もちろんファンの期待値からすると2着でも物足りないと感じられるかもしれませんが、後押しとしては十分悪くないデータでしょう。
ルメール騎手は昨年も1番人気のバルデスでこのレースを勝利しており、相性も流れも良好なレース。ここを勝利すれば収得賞金で最後のクラシック菊花賞出走も狙えるところですが、有力馬の菊花賞参戦に積極的でないイメージもある藤沢調教師の今後のローテーションも含め注目のレースと1頭です。