来年のクラシック路線に向けて2歳馬の最初の重賞函館2歳ステークスが行われます。
その年の新種牡馬の産駒も出走し、例年その馬名を見て懐かしくなる競馬ファンも少なくないでしょう。今年も北海道競馬所属のエムティアンの父パドトロワ、ガイセンの父ダノンバラード、そしてラブミーファインの父ジャスタウェイと3頭の父親が新種牡馬として登場。もう父さんになったのかぁと、何だか感慨深いものもあります。
さて、そんな新種牡馬産駒が登場してくる函館2歳ステークスですが、今年注目しているのがその新種牡馬のうちの一頭、ジャスタウェイ産駒のラブミーファインです。
ラブミーファインは、その冠名からもわかるように馬主はドクターコパこと小林祥晃さんです。もう1頭ラブミーリッキーも同じコパさん所有の馬ですが、そちらはサウスヴィグラス産駒なので、芝の重賞であれば必然的にジャスタウェイ産駒のラブミーファインの方を注目せざるを得ません。
ラブミーファインは今月8日に函館でデビューし1800mを快勝。クラシック路線を歩ませたい場合はあまり距離を短くしたくないところでしょうが、ここは賞金を稼いでおいてクラシックを楽なローテで臨みたい、ということかもしれません。
新馬戦は1800mのスロー競馬だったので、早くなりそうな1200mへの不安はあるでしょうが、この馬はゲートが上手く、出足もつきます。流れに乗れさえすれば十分に勝負になりそうです。
また、鞍上は新馬戦の池添騎手から今回丸山元気騎手に乗り替わりとなります。丸山騎手は10年目と中堅に差し掛かってくる騎手ですが、今年はかなり調子が良くリーディングも18位と結果を残しています。今回の函館2歳ステークスの騎乗騎手の中でも6番目と騎手成績的には上位なのも魅力的です。
さらに、ラブミーファインの母ヤマノラヴは丸山元気騎手が2度騎乗した経験があり、そのいずれもが函館競馬場1200mのレースでした。コンビで勝ち星はあげれませんでしたが、オープンのラベンダー賞で3着と悪くない成績を残しております。この函館2歳ステークスで母ヤマノラヴで勝てなかった函館競馬場1200mを勝利し、雪辱を果たしてくれたらこれまたなんとも感慨深く、さすがブラッドスポーツ競馬!と声を上げたくなるのではないでしょうか?
そんな血統的な楽しみも含めて、新種牡馬ジャスタウェイ産駒のラブミーファインと丸山元気騎手のコンビでの重賞制覇を楽しみにしてみようと思います。