夏の北海道シリーズでは唯一のダート重賞「エルムS」が開催。昨年の勝ち馬セキフウはフェブラリーステークス3着、2021年の勝ち馬スワーヴアラミスは東海ステークスを制し、2020年の3着馬アナザートゥルースはチャンピオンカップで3着など、同レースの好走馬がその後のダートG1・G2戦線で活躍。今後のダートG1・G2路線を占う上でも見逃せない一戦だ。
今年は前走平安ステークスを勝ったミトノオーや、今年4月のアンタレスステークスの覇者プロミストウォリアなど今年重賞を制した馬が多数参戦。好メンバーが揃った中でとくに注目しているのは、北海道競馬所属の5歳馬・シルトプレだ。
3歳時には北海優駿を制しており、まさに北海道の代表馬といった存在。昨年もエルムステークスに挑戦し、5着に善戦。13番人気と評価が低かったが、上がり2位の末脚を発揮し12番手後方から良い伸びを見せた。地元北海道競馬所属馬ということで地の利があり、札幌1700mのコース適性も証明済みなのは好材料だ。
昨年の同レース5着後は、地方のレースのみに出走しており、道営記念で勝利以降は善戦するも勝ちきれていないという成績。実績面で見れば今年も伏兵的な立場での参戦となる可能性は高そうだが、川崎記念ではノットゥルノやセラフィックコールや強豪馬相手に戦って7着に健闘、日本テレビ杯でもウシュバテソーロやセキフウなど強い相手に5着と、戦ってきた相手のレベルは高い。近2戦も、今の北海道競馬の最強馬ともいわれているベルピットに負けてるくらいで、悲観する必要はない。
戦ってきた相手のレベルを感ると決して弱い馬ではなく、画面外から追い込んできた昨年の末脚には今年も警戒すべき。人気の盲点となりそうな今年も妙味ある1頭として警戒したい。