今週の日曜日、中京競馬場で1200mのハンデ重賞G3「CBC賞」が行われます。このレースはG1高松宮記念と同じ条件でのハンデ戦であり、フルゲートが18頭と多いことから、特に日本の1200mレースの中でも最も予想が難しく、楽しめるレースの一つと言って良いでしょう。
今年もフルゲートの18頭が揃い、トップハンデ58.5kg(アグリ)から最軽量51kg(スコールユニバンス)まで、7.5kgの斤量差が生じており、例年以上に興味深いレースになることが予想されます。
今回注目しているのは、トーセンラー産駒の5歳牝馬ドロップオブライトです。彼女は5走前の中京1200mで行われた知立ステークスで2馬身差の快勝を果たし、オープン馬として昇格。その後、4戦をこなしていますが、阪神のマイル戦「六甲ステークス」では3着と好走するも、ここ2戦は1400m戦で6着と10着に終わり、期待外れの結果となっています。
マイル路線はレベルが高いと言われており、その中で好走していたため、今回の人気は少し下がるかもしれません。しかし、最近の2戦を振り返ると、少し不運が重なっての結果であり、着順ほど悪い内容ではありませんでした。
2走前の「安土城ステークス」では、2番人気に推されながら6着となりましたが、内側が伸びない馬場条件の中、1番枠という不利な最内枠に入り、直線でも外に出せず内側を走るしかありませんでした。それでも、勝ち馬とはわずか0.2秒差で、条件が揃っていれば十分に勝ち負けできたレースだったとも言えます。
続く「パラダイスステークス」では、4番人気に支持されながら10着と大敗。しかし、このレースではスローペースの中、先行馬が有利な展開となり、ドロップオブライトは内側の好位を狙うも、前の馬に進路を塞がれて後退。その後、外から差しに転じましたが、再び進路を塞がれる不運がありました。この2戦とも、不運がなければもっと上位に食い込めたはずです。加えて、1400m戦ではマイル路線の馬たちも出走しており、レベルの高いレースが続いていました。そのため、勝利経験のある1200m戦なら、十分に勝負になるでしょう。
また、ドロップオブライトは福永厩舎の管理馬で、G3「マーメイドステークス」で2着の実績がありますが、まだ重賞を勝ったことがありません。今回は幸騎手に乗り替わりますが、過去に一度コンビを組んで3着に入っており、相性は悪くありません。さらに、かつてJRAの騎乗回数最速記録を持っていた幸騎手と、その記録を塗り替えた福永調教師という、経験豊富なコンビで挑む今回、良い結果が期待されます。
そういうわけで、今年のCBC賞では、ここ2戦の不運を払拭し、久々に幸騎手とコンビを組むドロップオブライトが福永厩舎に初重賞をプレゼントしてくれることを期待し、応援したいと思います。