今週から中山競馬場が開幕し、土曜日には3歳牝馬限定のG2「紫苑ステークス」が開催。昨年G2に格上げされ、近年注目度を増している牝馬重賞だ。
今年は13頭立てと頭数は少ないが、ニュージランドT・2着の実績馬ボンドガール、フラワーC覇者のミアネーロ、1・2勝クラス連勝中の上がり馬エラトーなど、精鋭が揃っている。
そんな中でとくに有力視したいのは、ルーラーシップ産駒のホーエリートだ。
今年3月のG3「フラワーカップ」で2着に入り、賞金を稼いでオークスに出走するも、10着に敗退。ハイペースで逃げた馬たちが疲れた4コーナーで、ホーエリートは外から追い上げてそのまま先頭に立つかのような勢いを見せて進出。直線では勝ったチェルヴィニアに交わされて沈むも、見せ場は作れており、距離短縮となるここはパフォーマンスも上がってくる可能性が高い。
他のメンバーを見渡しても実績馬と言える馬はミアネーロとボンドガールの2頭くらいで、他の馬たちは1勝クラスでしか走っていない。また、マイルのレースで実績を積んできたミアネーロとボンドガールに対してホ―エリートはデビュー以来1800m以上のレースばかりを走ってきた。距離適性における期待度は高い1頭だ。
父はルーラーシップ、母父ステイゴールドという血統は日本の主流スタミナ血統。爆発的な決め手があるタイプではなさそうだが、切れ味が問われない中山の2000mならむしろ力は発揮しやすいのでは。
好走の多い前走オークス組の最先着馬でもあり、高い適性が見込めそうなここは勝ち負けになると見て、重い印を打ちたい。