先週のきさらぎ賞では、サトノダイヤモンドが、朝日杯Sを制したリオンディーズを上回る秀逸のパフォーマンスを見せ、一気にクラシック路線の筆頭候補に躍り出た感じですが、今週の共同通信杯では、そのライバル達が登場します。
新馬戦、ホープフルステークスと連勝し鞍上のボウマン騎手に飛ぶような走りと称されたディープ産駒のハートレーに、東京スポーツ杯2歳ステークスを32秒台の末脚を発揮して勝利したスマートオーディン、この2頭が注目されています。
しかしこの2頭以上に私が期待しているのがディープ産駒のキングオブアームズです。キングオブアームズは、前走で未勝利戦を勝ったばかりではありますが、その前走は相手も弱かったとはいえ、直線で寄られる不利がありながら、しっかり伸びきってゴール前は流す感じで楽勝したのです。
あがり時計が35秒台だったこともあり、同じ中山2000mで34秒前半で快勝したハートレーや東京1800mを32秒台で勝利したスマートオーディンに比べると注目度は高くないかもしれませんが、スローペースのあがり勝負ではないレースを差し切った経験は、レベルが高くなった重賞で活かされる可能性は十分あるのです。
そういう意味でもキングオブアームズは重賞でこそ、その走り・レースを見てみたい馬ですし、この馬もディープ産駒です。そして最近強い馬は出ていないかもしれませんが、名門藤沢厩舎ということで期待度もなかなかのものなのです。
戦績的に、新馬、未勝利と今回の共同通信杯と同条件の東京1800mのレースで2着が続いていますが、いずれのレースも先行し切れ味負けをした感じですが、前走のような末脚を活かす競馬で今回の条件なら、突き抜けてしまうかもしれませんよ。
今回の共同通信杯でキングオブアームズが勝利し、サトノダイヤモンドのライバル筆頭に躍り出てくれることを期待しています。