中京競馬の土曜8Rでは障害G3「阪神ジャンプステークス」が開催。スピードタイプから長距離タイプまで様々な馬が参戦する夏の終わりの障害重賞だ。
今年はこの後の中山大障害を視野に入れた12頭が集結。京成杯・2着の実績もあるオメガリッチマンや昨年の阪神ジャンプS・3着のネビーイームなど今年も好メンバーが揃ったが、今回注目したいのは伏兵・ジャディードだ。
平地では2600mといった長距離を得意としており、スタミナには自信がある馬だ。3歳末に障害へ転向後は慣れるまでに時間を要したが、適応後は好成績を連続で収め、2年前にオープン入りを達成。ただ、オープン入り後は約1年9カ月間で8戦して馬券圏内に入ることができず、二桁着順が2回、最近の2戦も9着と低迷している。
それでも、近2戦はスタミナ勝負になればもっと好走できる可能性があると感じさせる内容だった。いずれも好スタートを切ったものの、障害飛越でわずかに遅れ、その後は先頭集団の後ろでレースを終えている。着順はいずれも9着と結果は出せなかったが、先頭集団には食らいついており、最後に末脚が残れば結果もついてきそうな気配がある。これまでの2戦では他の馬が最後に末脚を残した形となったが、スタミナ勝負の展開であれば違った結果になったかもしれない。
今回のレースは障害G3戦ということもあり、各馬のレベルは低くない。距離も3330mと適度に長く、厳しいレース展開が予想される。スタミナ勝負になる可能性は高く、そうなればジャディードにとって絶好のチャンスとなるだろう。
さすがに勝ち切るまでとなると厳しそうだが、今回のメンバーなら2・3着には食い込んでくる可能性は十分にあると見て、おさえておきたい。