中京競馬の日曜メインは秋華賞トライアル「ローズステークス」が開催。ラスト一冠の切符を懸けた注目度の高い一戦だ。

今年もレガレイラやクイーンズウォークなど春クラシックの活躍馬が参戦。クラシックに進めなかったが秋の飛躍を目指す新鋭も揃っており、今年も春のクラシック組VS条件戦組の構図となている。

そんな中で注目したいのが、前走1勝クラスを快勝して駒を進めてきたハーツクライ産駒のフレミングフープだ。

デビュー戦から全5戦で1番人気に推されるほど素質を買われていた。しかし、のど鳴りの影響か新馬戦で2着、未勝利戦では9着と期待通りの結果が出なかった。その後早々に手術を実施し、復帰戦でいきなり快勝。2戦目は5着に終わったものの、3戦目で再び勝利し、クラシック路線へ名乗りを上げるべくローズSに挑んできた。

春のクラシック戦線には参加できなかったが、クラシック組にも劣らない非凡な末脚を持っている。前走の1勝クラスは今回と同じ中京2000mで行われ、後方8番手から直線で外から脚を伸ばし、残り200mで一気に先頭に立ってそのまま快勝した。スローペースの中を後方で追走し、直線は大外ぶん回しの競馬でも上り3F最速の33秒5でまとめて差し切る強い内容だった。2番目に速い馬との差が約1秒もあり、決め手は上位だ。術後休養明け初戦でも、上り3F最速34秒0とこの時も2番目の馬とは1秒の差をつけており、末脚の鋭さは目を見張るものがある。

今回は引き続き前走と同じ中京2000mが舞台で、長く良い脚を最後まで使える同馬の強みが遺憾なく発揮できるコースだ。1週前にはCW6Fで79秒6と中3週でも自己ベストを更新と状態面も良好。権利取りへ向けてここはメイチで仕上げてきたようだ。

出遅れ癖で人気が落ちそうな気配もあり、妙味も出てきそうだ。今回は外目の枠を引けており、出遅れ前提で見てもこの枠なら対応しきれそうで、むしろ狙い目の1頭と言えるのではないだろうか。

引き続き末脚が活きる中京の2000m、状態面良好、外目の好枠と好条件が多く揃っているここは、勝ち負け必至と見て有力視したい。