今週土曜東京10レースに組まれているのはダート1600mで行われる3歳以上3勝クラスのハンデ戦、赤富士ステークスです。登録18頭が集まりフルゲート必至のハンデ戦と波乱も予想される一戦となります。
過去の勝ち馬には今年のフェブラリーステークスを制覇したペプチドナイルの名もある出世レースでもありますが、昨年までのダート2100mから今年はマイル戦へと条件が変わっただけに、データも傾向も通用しない懸念があります。
そんな中で注目したいのが、美浦・堀厩舎からの信頼を勝ち取っており日本人騎手では主戦といえるほどの騎乗依頼を受けている佐々木騎手が騎乗するキズナ産駒の3歳牝馬エリカサファイアです。
2番手追走からの道中で力んでバテてしまった前走は1番人気7着と不甲斐ない結果に終わりましたが、2戦して1勝2着1回と得意の東京コースに舞台が好転する今回は、再度の騎乗で巻き返しに期待したいところです。
その他にダート重賞路線で欠かせない存在といえる了徳寺オーナーが所有するジョージテソーロは、父ベストウォーリア、母の父カジノドライヴという血統で、ダートマイル前後で良績を残しており注目です。
今年はUAEダービーに参戦したものの後方で伸びず大敗を喫しましたが、復帰後は本来の先行力を生かして順調に2勝クラスを卒業しており、関東リーディングの戸崎騎手が引き続き騎乗するのも魅力の一つです。
最後にアロゲート産駒の3歳牡馬アッシュルバニパルはレースキャリアが少ないものの4戦3勝2着1回と勢いに魅力がある一頭です。
重賞でもおなじみになりつつある美浦・田中博康厩舎とルメール騎手のコンビに加え、全3勝が東京コースという実績の持ち主で、4か月ぶりの復帰初戦でも不安は少ないのではないでしょうか。