今週は土曜小倉のメインレースにダートのオープン・阿蘇ステークスが組まれています。夏場は交流競走も充実していますが、JRA所属馬の場合、収得賞金が不足している馬にとっては狙っているレースに出られない可能性などもあるため、この時期ローカルで行われるオープンレースは賞金の上積みのために非常に重要な意味を握っています。

阿蘇ステークスは小回りコースのダート1700mということで、適距離より長めと思われる陣営の参戦もあり、ハンデ戦ということで毎年参戦メンバーのバラエティも豊富となりやすいです。

今年は昨年の覇者コパノチャーリーが出走してくるため連覇の掛かる一戦となっていますが、昨年コンビを組んでいたジュンヴァルカン騎乗の和田騎手にとっては一昨年のメイショウスミトモから続く三連覇が掛かっており、競走馬とジョッキーが別陣営に別れてそれぞれ連覇を狙う見ごたえのあるレースとなりました。

共に前走に名鉄杯を選択した2頭、結果はコパノチャーリー2着とジュンヴァルカン9着で明暗くっきりわかれてしまいましたが、勝ち馬に8馬身差ちぎられた2着のコパノチャーリーと、出遅れでまともな競馬にならなかったジュンヴァルカンといった展開だったため、この着順をみて現状の能力差と見るのは危険でしょう。

果たしてどちらかは連覇を達成できるのか、他馬の台頭に阻まれることとなるのか、2頭共に人気を形成する形ではありますが、過去5年を見ると3連単は全て万馬券というレースのため、波乱と連覇の両睨みで馬券の選定に臨みたいです。