2014年に引退し、2015年から2年間日本で種付けをした後に欧州へ移籍した、今年の新種牡馬でもあるダノンバラード。昨年はイタリア、今年はイギリスで種牡馬生活を送っていましたが、逆輸入で再び日本へ帰ってくるというニュースが入ってきました。
初年度産駒は頭数が少ないながらもガイセンがデビュー戦を勝利で決め、コマを進めた函館2歳Sでは6着と結果が残せなかったもののまだまだこれからに期待の出来る位置には来ており、地方所属のナイママがコスモス賞を勝利し、オーナーである岡田総帥も「コスモバルク以上」と鼻息を荒くする期待感を抱かせる逸材に育ちました。
ディープインパクトの後継種牡馬としてみるとG1未勝利と少々地味な現役時代を送ってきたダノンバラードであり、案の定種付け相手も思うように見つからず、血の飽和も考慮しての欧州輸出でしたが、産駒の走りをみて改めてビッグレッドファームが買い戻す話が進んでいるようです。
欧州へ残してきた世代が活躍するようであれば、昨今のディープインパクト産駒の活躍も後押しとなることでしょう。また、リアルインパクトがシャトル種牡馬としてオセアニア地区に積極的に遠征しており、ディープインパクトの血統の拡大は世界規模となってきています。
とは言えやはりディープインパクトの成功を支えたのは繁殖牝馬の質の高さと数の両立によるところも大きく、そのどちらも親を越えられていないダノンバラードにとっては、大物の輩出となると難しいかもしれませんが、今年の成績を見て買い戻すとなれば繁殖の質は上がることは間違いないでしょう。
需要高まる欧州からの凱旋帰国となるダノンバラードの今後は目が離せない。