夏の新潟の歴史ある重賞「関屋記念」が日曜日に行われます。新潟競馬場と言えば、今では直線競馬もある左回りの競馬場として誰もが知っていることかと思いますが、直線競馬というのも日本初でしたが、かつては右回りの競馬場であり、左回りに大変身させてガラリと特徴を変えた競馬場としても日本初だったのです。
そんな新潟競馬場で行われる関屋記念に、今年もマイラーが勢ぞろいしてきました。前走、中京記念で3着だったリライアブルエースを初め、4着のフロンティア、5着のワントゥワン、連勝中でエイシンヒカリの全妹エイシンティンクル、同じく連勝中のジャングルポケット産駒のショウナンアンセム、ロサギガンティアの半弟スターオブペルシャ、前走約2年ぶりの競馬をきちんとまとめたオークス2着のチェッキーノ、3歳牝馬でNHKマイルで5着だったプリモシーンなど、個性豊かな馬達が出走しています。
それらの中で、今回注目しているのは、前走中京記念で5着だったワントゥワンです。
ワントゥワンは、前走斤量が52kgでミルコデムーロ騎手ということで3番人気に推されました。道中は内目をじっとしていて、直線に向くと、少し荒れた内を通って脚を伸ばして5着に追い込むという内容でした。
負けはしましたが、中京記念を勝利したグレーターロンドンと同じ最速の上りタイムをマークし、外を回していれば恐らく単独で最速だったと思わせるような競馬でした。中京記念で先着したリライアブルエースやフロンティアには、十分逆転は可能でしょう。となると、相手は連勝中の上り馬や3歳馬プリモシーンとなりそうです。
その連勝中のエイシンティンクルやショウナンアンセムはいずれも先行タイプなのですが、それに加えて昨年の関屋記念で2着だった強力な先行馬ウインガニオンもおります。G1でも逃げたウインガニオンとの兼ね合いを考えると、そう楽なレースができるとは思えません。3歳馬プリモシーンは、反対にいい末脚を持っていて、51kgの斤量も魅力的です。ただ、初めての古馬との対戦ということで、相手強化はやはり気になるところです。
そう考えていくと、相手関係からもワントゥワンも十分好勝負が可能です。4走前に再オープン入りしてから重賞を3戦走りましたが、着順は12着→9着→5着と着実に良くなってきています。文字通りホップステップと着順をあげてきていますので、今回は集大成のジャンプ!を決め、見事に初重賞の勝利を見せてくれることでしょう。