コパノリチャード、コパノリッキーと大物が続いただけに、両馬が引退後はやや元気がない印象に見えるドクターコパこと小林祥晃オーナーによる「コパノ」軍団。地方馬にはラブミー冠を付けていたり、冠のない馬などもいますが、やはりコパノ冠の馬が出世しているようなイメージがあります。

そんなコパノ軍団から、再びダートの大物の気配を感じられる期待馬コパノキッキングが出てきました。今年デビューの3歳せん馬で現在3戦2勝、唯一の黒星も先日レパードSを勝利したグリムの2着と今後が楽しみな一頭。今週は日曜札幌の10Rダート1000mで開催の大空特別へと出走を予定しております。

これまでの戦績を見ると1200mと1000mで勝利し、1400mで唯一の敗戦となっていることからスプリント路線こそ真骨頂だろうと見えます。特に同条件でのレースだった前走は5馬身をつける圧勝をみせており、今回の条件は最適であると予想されます。鞍上には前走から引き続いて藤岡康太騎手を予定しています。現状はハナから逃げていくのがベストと言う内容の競馬です。母の半兄に2005年函館2歳Sを勝利したモエレジーニアスのいる血統であり、北海道の水があう家系なのかもしれません。

今回ライバルになりそうなのが、前走噴火湾特別2着でこのクラスで実力上位を既に示しているタマモコーラス、モレイラ騎手確保で変わり身なるか注目のクラシコ、札幌ダート1000mは2戦2勝で長期休養明けとなった前走を叩き臨戦態勢整った昨年の勝ち馬テイエムチェロキーあたりになりそうですが、圧倒的なスピードで昇級初戦から突き抜けられるか注目です。

せん馬ということで種牡馬入り出来ないのが残念な血統背景の持ち主でもありますが、その分長く走れるのが魅力とも言えます。今後どれだけ成長してくれるか、楽しみに見ていきたいです。