夏の準オープンレースはレース数もあまり多くないですが、他の条件戦に比べて頭数も揃いにくいのか、少頭数で開催されがちな印象があります。今週土曜、新潟競馬場で開催の芝2200mの準オープン・日本海ステークスは昨年の8頭よりも少なく、登録段階で7頭しかおらず、馬券妙味というのはあまり望めないレースかもしれません。

しかし、少数精鋭という言葉があるように、少頭数ながら好メンバーが揃ったレースとなりました。若駒ステークスを勝利し皐月賞まで駒を進めたケイティクレバーが小林徹弥騎手と再びタッグを組んで参戦。近走は控える競馬を続けていますが、逃げ馬不在となる今回はハナを切れば展開の利も見込めます。

そして前走は共に同クラスを一番人気で走ったルックトゥワイスとレジェンドセラー。共に分母は少ないながら新潟で無敗というのも目を引きます。特にルックトゥワイスはこのクラスで3連続2着と、いつ勝ち抜けてもおかしくない位置にいる馬です。

その他に目黒記念4着からの参戦となる降級馬ポポカテペトルや、牝馬ながらに牡馬相手のレースを勝利しているフェイズベロシティなど、フルゲートの半分にも満たない頭数での開催になりましたが、空いた隙間を埋めるかのような濃密なメンバー構成となりました。準オープンの中でも非常にオープンに近い馬たちの集まった、ハイレベルな競馬を期待できそうです。