日本競馬最高峰のビッグレース「ジャパンC」がいよいよ開催です。中央競馬の総決算ということで毎年ハイレベルな戦いが繰り広げられています。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ドウデュース(牡5、友道康夫厩舎)
天皇賞(秋)・1着から参戦するドウデュース。レースは前半1000m通過59秒9のスローペースからのラスト3F戦となり、これを見事に上手く立ち回り、直線は上がり3F最速32秒5の末脚で前をまとめて差し切る圧巻の勝ちっぷりでした。今年初戦のドバイターフは5着、続く宝塚記念は6着といずれも不完全燃焼の競馬で敗退してしまいましたが、前走は鮮やかな差し切りで巻き返しVを果たしました。ジャパンカップのあとは有馬記念というローテーションで引退予定となっており、残された2レースで結果を出せるかに注目です。
チェルヴィニア(牝3、木村哲也厩舎)
オークスと秋華賞を制し二冠牝馬となったチェルヴィニア。前走の秋華賞は1000m通過57秒1のハイペースとなりましたが、控えてじっくりと脚を溜め、間を割って抜け出して差し切る強い内容で快勝。輸送がありながらも当日の馬体重はプラス8kgと馬体もしっかりと成長しており、春からさらにパワーアップしてきました。今回古馬とは初対戦となりますが、成長を示して完成された今ならジャパンCでも勝負になりそうですし、斤量54kgの恩恵もあり、十分に戦えそうな条件が揃っています。斤量の恩恵がある中で叩き2戦目の上積みも期待できるここは、世代を超えた強さを見せつけてくれそうです。
オーギュストロダン(牡4、A.オブライエン厩舎)
アイルランドからの刺客オーギュストロダンがジャパンカップに参戦。昨年の英・愛ダービー、愛チャンピオンS、BCターフを制した欧州トップクラスの実力馬で、今年もプリンスオブウェールズSを制すなど世界のハイレベルな中距離G1戦線で活躍。馬体は450kg以下と小柄な馬ですが、ディープインパクトらしい瞬発力に加えてスタミナもあり、侮れない実力の持ち主です。これまで好走してきたレースと見ると軽い馬場や平坦向きという印象で、初の東京コースにどこまで対応できるかという懸念はありますが、BCターフでは高速馬場に対応できており、雨の影響で馬場も馬向きの馬場となりそうです。ディープインパクト産駒の貴重なラストクロップが日本でどんな走りを見せてくれるのかに注目です。