北海道競馬唯一のG2である札幌記念が行われます。あくまで夏のG2であって、たまたまG1馬が数頭出走したというだけで札幌記念はGⅠに昇格すべきだ!というのは安直な発想のような気がしますが、それだけ多くのファンに注目されているレースでもあります。
ということで出走メンバーを見てみますと、勢いのある組として連勝中の逃げ馬マイスタイル、連続連対中のスティッフィリオ、前々走で初重賞を制したスズカデヴィアスなどに対して、G1路線組としてダービー馬マカヒキやミッキースワロー、エリザベス女王杯を勝ったモズカッチャン、一昨年の勝馬ネオリアリズム、昨年の勝馬サクラアンプルールなどいいバランスのメンバーが揃いました。
そんなメンバーの中で、注目しているのは勢いのある組の代表格マイスタイルです。
3歳時にはクラシック3戦全てに出走しましたが、結果は、皐月賞が16着、ダービーが4着、菊花賞が18着とダービーの4着以外は大敗に終わっています。古馬となった今年、田中勝春騎手とのコンビとなって、福島民報杯で2番手からの競馬で2着、新潟大賞典では6番手から進めてそのまま6着、その後は降級した2走前の1000万、そして前走の1600万を逃げて連勝を果たしております。
結果的にではありますが、近4戦は道中で進めた順位のままの着順という結果を残しています。道中の位置と同じ着順と同じになるということは、単純に考えれば1番手で進めれば結果は1着=勝利することになるということになりますが、競馬はそんな単純なものではないというのは重々承知しております。ただ、この馬に関してはやはり逃げたほうが良く、逃げれば勝つ!というのはあながち暴論ではないのかもしれません。
絶対にハナを切りたいというタイプではありませんが、過去の戦績を見てみると、逃げた弥生賞で2着、同じく逃げたダービーで4着と結果を残していますから、マイスタイルには逃げの戦法が合っていると言っていいでしょう。事実近2戦は連続で逃げての勝利を収めておりますし、ここ2戦で自分の競馬を確立したといってもいいでしょう。
引き続き田中勝春騎手とのコンビで札幌記念に挑んできましたが、逃げと言う自分の競馬を確立したマイスタイルの今の勢いなら、G1戦線組との対決を制して初の重賞制覇を果たす可能性は十分あります。
鞍上の田中勝春騎手は2015年4月の福島牝馬Sを勝って以来、約3年以上も重賞を勝っていません。ここは、自分のスタイルを確立したマイスタイルとのコンビで久々の重賞制覇を決めてもらいたいところです。