日曜の京都メインは2歳牝馬チャンピオン決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズが開催。本来は阪神競馬場で開催されるレースだが、スタンドリフレッシュ工事のため今年は京都競馬場での開催となる。

京都のマイルはマイルチャンピオンシップも行われる舞台であり、高い能力がなければ勝てない厳しい条件。その舞台でデビュー間もない2歳馬たちがしのぎを削るこのレースは、勝つためには相応の実力が求められる。

今回注目したいのはアドマイヤマーズ産駒のジャルディニエ。新馬戦で2着となった後、未勝利戦とアスター賞を連勝し、3戦2勝の成績でG1初挑戦となる。出走メンバーには無敗馬が3頭、重賞勝利馬がアメリカから参戦するメイデイレディを含め4頭、重賞未勝利ながら馬券圏内の実績がある馬が5頭おり、突出した実績を持つ馬こそいないものの、ハイレベルな争いが予想される。

ジャルディニエは重賞経験がなく今回は伏兵的な立場での参戦となりそうだが、これまでの大人びたレースぶりから、通用する可能性は十分とみる。

新馬戦では逃げ馬が4コーナーから直線で突き放そうとする中、他の馬たちが必死に追い上げるのに対し、ジャルディニエだけが馬なりで冷静に位置を上げた。そして直線に向くとすぐに反応し、首差の2着に食い込んだ。無駄な力を使わず落ち着いた走りを見せ、"負けて強し"と評される内容だった。

2戦目では直線で押し切り勝利。さらに3戦目のアスター賞では、最内枠から脚を溜め、外に進路を変えながらじわじわと差を詰め、直線で先頭に並びかけて差し切った。この一連のレースでは、2歳馬とは思えないほどの競馬センスと操縦性の高さを発揮している。相手関係が比較的楽だった可能性はあるものの、ジャルディニエの落ち着きとレースセンスは重賞でも十分通用するポテンシャルを示している。

ということで今年の阪神ジュベナイルフィリーズは、冷静で大人びた走りが持ち味のジャルディニエが伏兵として上位に絡んでくることに期待して馬券を組み立てたい。