ダイヤモンドステークス(G3)3連覇の偉業をかけて、フェイムゲームが出陣する。
2014年、2015年の同レースを勝利しているフェイムゲームにとって、東京3400メートルという舞台と相性が良いことは間違いないが、今回は昨年挑戦したオーストラリアの競馬の祭典・メルボルンカップ(G1)以来の競馬である。
海外遠征帰りに休み明けという、調整が非常に難しくなるポイントを2点も抱えている。過去2年は、アメリカジョッキークラブカップ(G2)からのローテーションであり、レース間隔は理想といえるものだったため、今回は正直不安なローテーションだと感じる。
休み明け初戦の成績が【0-0-0-3】である。逆に、叩き2戦目は【1-0-1-1】。フェイムゲームに関しては、明らかに、ひと叩きしたほうが良いタイプに感じる。但し、東京競馬場での戦績は【3-0-0-1】で、あるため、ローテーションなど関係ねえと馬自身が激怒して、あっさりと勝ってしまう可能性も否定できない。
2014年のダイヤモンドステークスは、通過順位が、11-11-7-2であり、自分から強気に動いていっての勝利で持っているスタミナは相当のものであると感じた。過去2年のローテーションは、このレースを勝利後に、天皇賞・春(G1)に挑み、14年・11人気6着、15年・7人気2着となっている。
6着に敗れた14年も、勝ったフェノーメノとのタイム差はコンマ4秒差であるため、やっぱり長距離は走る。元々、デビューから自分の持っている力を常に安定して出すタイプで、いわゆるボロ負けするという競馬が少ない馬だ。
明け6歳になり、能力に衰えはあるのかなどにも注目してみたい1戦である。兄は2歳~7歳までコンスタントに重賞を勝った、バランスオブゲームであり、一族の血をしっかりと受け継いでいるのであれば、今年も期待できる馬の1頭だ。
ローテーションに大きな不安要素はあるが、叩き2戦目となる次走までは要チェックの馬である。東京実績と距離実績を武器にフェイムゲームが同一重賞3連覇にチャレンジする。