クラシック制覇とはならなかったものの、今年の皐月賞で穴人気に支持されたオウケンムーン。父は菊花賞馬のオウケンブルースリで、その父ジャングルポケットと言えば日本ダービーやジャパンカップなど、府中巧者として知られた馬です。今でこそあまり聞くことはなくなりましたが、東京コースはトニービン血統を狙えという格言を体現した馬でした。
そんなジャングルポケットですが、前述のオウケンブルースリといった産駒にも恵まれサイアーラインを無事に維持していますが、さらに期待出来るのではないかと思われるのがトーセンジョーダンです。
現役時代には 5歳で本格化し秋の天皇賞を制覇するなど、この血統らしく東京で結果を残しての種牡馬入となりました。先日開催された小倉2歳ステークスでは13番人気ながら2着に食い込んだアズマヘリテージを輩出しています。2歳から走れるという印象を生産者に植え付けたのは先々を見据えた上で値千金の活躍といえます。ただ、現状は7頭の産駒が出走し、地方と中央で1勝ずつと戦績の絶対数が少ないためまだまだインパクトは弱いかもしれません。
まだまだ夏競馬真っ盛りと思っていたら、あっという間に9月に入ってしまいました。中央開催へ戻り、デビュー馬の平均レベルも上がってきそうですが、ぜひ注目してもらいたい種牡馬の一頭です。