牝馬クラシックの最終戦、そして秋華賞トライアルの「ローズステークス」が今週日曜に阪神競馬場で行われます。昨年は勝馬こそ出ませんでしたが、ローズステークスを勝ったラビットランが4着、2着のカワキタエンカが5着、そして3着のリスグラシューが2着になり3頭ともが掲示板に乗ったぐらいですから、やはりローズステークスは秋華賞の最重要レースであることは間違いないところです。
今年もオークスで3番人気に推されたサトノワルキューレ(6着)をはじめ、8着のウスベニノキミ、9着のオールフォーラヴ、桜花賞で4着となったトーセンブレス、阪神JFで6着のラテュロスなど、G1経験馬が15頭中9頭出走しています。
しかし、例年と比べるとG1上位馬は少なめ。アーモンドアイ、ラッキーライラックは秋華賞へ直行のようですし、リリーノーブル、マウレア(先週の紫苑ステークスで2着)、レッドサクヤあたりは怪我のため休養中ということで、このローズステークスに万全の状態で出走できる実績馬がほとんどいないという異常事態です。
メンバーの状況を鑑みると、G1出走馬はもちろん有力ですが、惜しくもG1に出走できなかった素質馬にも十分チャンスはありそうです。そこで今回注目しているのが、ゴージャスランチです。
ゴージャスランチは、春は未勝利を勝った後、オークスの登竜門として知られる忘れな草賞に出走し3着と好走、そして2着までに入ればオークスの出走権が得られるスイートピーステークスで人気になりながら3着に終わり、結果的にオークスに出走することができなかった馬です。そして迎えた前走では、オークスの前日に行われたカーネーションステークスで1番人気に応えて勝利。今回は満を持しての重賞初挑戦となります。
春は惜しくもG1に出走することができませんでしたが、未勝利後の忘れな草賞で見せた脚色は大物感を感じさせるものでした。オークスに出走したら狙いたいと思っていたものですが、トライアルで失敗し出走できず、色んな意味で残念だった春でした。秋こそG1戦線でその大物感を見せつけて欲しいと思っています。
幸い、異常事態的に、春の実績馬がほとんど出走しない今回のローズステークスなら、G1出走馬との比較でも見劣りする馬ではありません。むしろ素質的には、サトノワルキューレやフィニフティ、トーセンブレスなどの有力馬に決して負けていない大物感があると見ております。
ということで、クラシック有力馬が不在のローズステークスなら、ゴージャスランチが他のG1出走馬達をまとめて差し切ってくれる可能性は大いにあると言って良いでしょう。ここで権利をとって、本番の秋華賞でも活躍を期待したいと思います。