先日ディープインパクト産駒がついに1700勝を達成というニュースをお届けしたばかりですが、勢いは止まることなく更に勝ち星を積み重ね、9月17日中山12Rのダイワギャバンによりブライアンズタイムの持っていた1711勝を上回る1712勝目をあげ、JRA歴代4位の座につきました。
最多勝は皆さんの想像通りの馬サンデーサイレンスでただ一頭独走体制とも言える2749勝、続く2位にノーザンテーストの1758勝と、ノーザンファームの屋台骨を支えた大種牡馬が軒を連ねていますが、ノーザンテーストとはあまり差のない3位キングカメハメハが10月1日現在で1738勝、そしてディープインパクトが1715勝となっています。3位、4位が現役種牡馬でリーディングトップを争う2頭ということで、ノーザンテーストを2頭ともに追い越すのは時間の問題と言えます。
何よりもキングカメハメハ、ディープインパクトという二大巨頭を手にした金子真人オーナーの強運と相馬眼には驚かされるばかり。後に種牡馬入りがほぼ約束されている現役ダービー馬のマカヒキ、ワグネリアンにも間違いなく期待がかかる、個人馬主では群を抜いた成績の持ち主です。
ダート路線でも才能を開花させだしたキングカメハメハ産駒に対して、芝中心にしてのこの猛追を見せるディープインパクト。どちらも現役のため決着がつくのはまだまだ先の話になりますが、勢いで言えばディープインパクトに分がありそうです。血の飽和も囁かれる昨今ですが、こうした数字で見ると種付け料が高額になってもこの2頭を付けたい生産者の気持ちもわからないでもありません。
近い将来、彼らに追いすがる種牡馬の登場があるのか、サンデーサイレンスと三枚看板として長く残る記録となるのか、ブラッドスポーツとしての醍醐味も存分に楽しませて貰えそうです。