JRAの次に為すべき重要な改革とは?

近年の新設重賞によって漸く2歳重賞路線が充実したものになった。そして次なる課題はダート路線。ご存知のように、G1の数を見れば一目瞭然。22のG1のうちダートG1は、2月のフェブラリーSと12月のチャンピオンズCだけ。芝20に対し僅か2つ。これは何とかしなければならない。

中央競馬は芝路線が主流であるが、ダート路線もG1以外でも拡充が必要。その理由としては、未勝利戦にはダートが多いこと。ここを勝ち上がった馬は当然ダート適正の高い馬。勿論、足元の都合で最初はダート路線を使う馬もいる。

ダートレースがクラスが上がるにつれて、数が合わなくなってきている。フルゲート16頭に対し登録馬40頭など、オープン競走では当たり前の事。野球じゃないが、これではダブルヘッダーが出来てしまうありさまだ。

流石にこれはいつまでも引き伸ばしに出来る話ではない。早急な改革が求められる。頂点のG1ですら1年間で2レースしかないしかも冬に集中している。12月と2月。G1が敢えてない、真夏に灼熱のダート王決定戦をやってみるのも面白いのではないか?

人間は珍しい物には関心を示す。特にその珍しいものが、好きな競馬であれば大きな関心を持つのは間違いない。何もアメリカの様にダート競馬主流にしろとまでは言っていない。今の状況を打破する事が先ずは重要。

地方交流G1の方が数が多いと言うのが、何よりも迷走ぶりを物がったっている。ダート界のエース・ホッコータルマエはダートG1・10勝。フェブラリーSは勝っていないのに10勝。地方交流G1で荒稼ぎしたものでG1勝利には変わりはない。

しかし、生産者の立場からすれば、中央の芝のG1を2勝した馬の方を上に取る。これは、中央のG1のレベルが1番高いからである。地方交流G1は正直レベルはお世辞にも高いとは言えない。中央勢が上位を独占する事が多い。

その為、地方馬は中央勢の前になす術もない事が多い。中央勢の独壇場になってしまう。これは改善しないとまずい状況。その為には中央でダートG1を整備しなければいけない。

いつまでも「地方が受け皿としてあるから」と悠長に構えていられるような問題ではない。