昨年、皐月賞・ダービーと連覇し怪物クラスと言われたドゥラメンテがようやく帰ってきます。ダービー制覇後は、三冠ではなく秋の天皇賞を狙え！凱旋門は狙うな！などと言う夢も希望もない外野は大いに賑わっていましたが、奇しくも怪我と言う残念な結果でどの可能性もなくなりましたが、幸い骨折も軽かったようなので、そんな勝手論に巻き込まれず、かえって良かったと思っているファンも実は多かったりします。真の競馬ファンのために強い競馬を見せてぜひとも今年の凱旋門賞に挑戦してもらいたいものです。

まずは復帰初戦の中山記念という事ですが、ドゥラメンテの凱旋門賞への道もさることながら、黙っていられないのがリアルスティールでしょう。共同通信杯ではドゥラメンテの追撃を許さず勝利し、クラシック路線も堂々の主役を演じたリアルスティールは、結果的に未勝利でしたが、勝ち馬に内容的に決して遜色する競馬ではないものだったことは言うまでもありません。

ドゥラメンテとリアルスティールが今年のGⅠ戦線の主役級であることは間違いないでしょう。それならなおさら、ドゥラメンテが休み明けの今回、距離もどちらかと言うと良さそうな1800m、そして斤量が57kgのドゥラメンテに対して55kgとなるリアルスティール、ここはかなり有利な条件だと言えるでしょう。

それだけに実績も人気もドゥラメンテに譲っていますが、この中山記念は落とせない、勝たねばならないのです。いや！ここはしっかり勝ってくれることでしょう。そしてドゥラメンテとリアルスティールがライバルとなって2016年のGⅠ戦線を楽しませてくれるに違いないでしょう。

イスラボニータやフルーキー、アンビシャス、ロゴタイプ、ラストインパクトなど、なかなかの実績馬が出走してきますが、今回の中山記念はドゥラメンテVSリアルスティールの対決を楽しみに見たいと思います。