例年、マイルチャンピオンを目標とした新旧マイラーが勢ぞろいする富士ステークス。今年も3歳馬から7歳馬までのマイラーが集結し、18頭フルゲートの出走となりました。
メンバーは、唯一のG1馬ペルシアンナイトをはじめ、G1勝利こそないものの実績は上位のエアスピネル、近走のマイル重賞で常に上位に来ているレッドアヴァンセや、ワントゥワンに、ロジクライ、さらにエプソムカップで2着のハクサンルドルフ、大阪杯では大敗したものの、それまで重賞3戦連続連対していたウインブライトなど、非常に面白いメンバー構成となりました。
そんな中で注目しているのは、キングカメハメハ産駒の6歳馬クルーガーです。
クルーガーはG2マイラーズカップを勝利している重賞ウイナーです。昨年の富士ステークスでも勝ち馬のエアスピネルから2馬身半差の3着に入っています。リピーターということも好材料ですが、それよりも注目している理由は休み明けでも十分走れるという点です。
クルーガーのこれまでの競走成績は、16戦して5勝、2着3回、3着3回(5-3-3-5)と安定した成績を残しています。しかも、2か月以上休んだ後のレースであっても5戦して1勝、2着1回、3着2回、着外1回(1-1-2-1)と好成績。連対率40.0%、複勝率80.0%と安定した成績を残しております。
レースを使うと疲れが出るのは普通ですが、重賞戦線の常連ともなると相手も能力があるだけに休み明け緒戦はパフォーマンスを発揮できないケースがとくに多いものです。それにも関わらず、クルーガーは休み明けでも重賞で十分な実績を残してきました。昨年の富士ステークス3着も約半年の休み明けでした。
さらにクルーガーは調教駆けする馬としても知られているのですが、今回の調教も栗東坂路で52.7-38.7-24.9-11.8(一杯)と抜群のタイムをマーク。順調に仕上がっているようです。レース数も使われておりませんので、使い減りもないはずです。
休み明けが嫌われて人気が落ちるようなら馬券的にもうまみは十分。ということで、休み明けでも走るクルーガーが昨年以上に好走してくれると期待して、この馬から勝負したいと思います。