東京の土曜メインは3400mの長距離ハンデ重賞「ダイヤモンドS」です。当然ですがここへ進めてくる馬はスタミナに自慢のある馬や長距離適性の馬ばかりで、特殊な条件ゆえにレース適性の高い馬が活躍しやすく、リピーターが多いレースとしても有名です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
ヘデントール(牡4、木村哲也厩舎)
前走の菊花賞で2着に好走したへデントール。スタートで出遅れて後方待機となるも、激しく前が入れ替わるレースで、ラストは先行勢が失速。後方から向正面で中団外へ進出して伸びて2着に好走。決して器用なタイプではないので、外枠が不利にならず、序盤のごちゃつきを避けてスムーズに運べた点が大きかったと感じます。長距離適性の高さを発揮しての好走というわけではないので、ここも試金石の一戦となりそうですが、東京ならしまいの脚が活かせる競馬ができれば勝ち負けになりそうです。
ワープスピード(牡6、高木登厩舎)
豪州G1メルボルンCで11番人気ながら2着に激走したワープスピード。2番枠を生かして中団後方追走から、直線では51.5kgの軽ハンデを活かして鋭伸し、馬群を割って0.1馬身差に迫る大健闘を見せました。瞬発力勝負では分が悪いですが、総合力が活かせる長距離戦では安定して走れるステイヤーです。昨年のダイヤモンドSでも1・2着には完敗でしたがこの馬も上がり最速33秒7の脚でしぶとく伸びて4着以下は突き放しており、力は上位。海外遠征明けとなるので状態面は注視しておきたいところです。
シュトルーヴェ(セ6、堀宣行厩舎)
有馬記念・10着から巻き返しを狙うシュトルーヴェ。2走前のジャパンC・10着、3走前の宝塚記念・11着とG1戦線では惨敗続きですが、昨年春は日経賞と目黒記念を連勝しており、G2では上位の存在となります。前走はレベルの違いもありましたが、スローペースの展開では仕方なかったという見方もできるでしょう。2500mは3戦2勝と好成績ですが、3000m以上は初となるので距離の適性については未知となります。長距離適性さえクリアできれば上位争いは可能でしょう。