阪神競馬の開幕週を飾る重賞は高松宮記念のステップレースでもある「阪急杯」です。G1へ飛躍する出世レースとしても注目されており、集まるメンバーの格も高めの一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
フォーチュンタイム(牡4、吉岡辰弥厩舎)
前走の3勝クラス・東山Sを快勝したフォーチュンタイム。デビュー戦から4戦目まではマイルを使われており、前走は初の1400mでしたが、2馬身半差で圧勝し高い距離適性を感じさせてくれました。昨年4月デビューした遅咲きですが、ここまで5戦4勝、2着1回とここまで順調に勝ち星を積み重ねてきています。5戦全て違う騎手とコンビを組んでいながらも崩れておらず、安定感は抜群です。3走前に騎乗した岩田望来騎手と再タッグを組んで重賞初Vを狙います。
ソーダズリング(牝5、音無秀孝厩舎)
前走の阪神C・6着から参戦するソーダズリング。高松宮記念(14着)から約9ヶ月ぶりの実戦と久々でしたが、距離延長にも難なく折り合って0秒3差まで詰めてきたのは負けた強しと言って良いでしょう。1400mはやはり合うというのを再認識させてくれた一戦でもあり、同距離となるここは引き続き注視したい1頭です。昨年2月の京都牝馬SではG1でも上位の存在となるナムラクレアを負かしており、力も上位。前走から約2ヶ月の休み明けとなりますが、前走よりも間隔が詰まっているここは前走以上に力が出せる可能性が高そうです。
ダノンマッキンリー(牡4、藤原英昭厩舎)
前走の阪神C・11着から巻き返しを狙うダノンマッキンリー。見せ場ないまま凡走しましたが、前半3Fが34秒5というスローペースでは仕方なかったとも言えるでしょう。2走前のスワンSでは前が飛ばすハイペースを快勝しており、3月のファルコンSもハイペースを外から追い込んで快勝と、脚質的にもやはり合うのはハイペース。展開に左右されるタイプではあるものの、重賞2勝の実績通りハマった時の強さは侮れません。近走は鞍上の定まらないところがありましたが、昨年春から夏にかけて3戦コンビを組んでファルコンSを勝った北村友一騎手と再タッグを組んで、3つ目の重賞タイトルを狙います。