すっかり忘れられていた、そんな馬が復帰初戦を迎えます。新潟開催のスプリンターズSを制したスノードラゴンが帰ってきます。もちろんヤネは高木厩舎の主戦といえる大野騎手。ホワイトフーガは牡馬の厚い壁に跳ね返されたフェブラリーSではありますが、重賞で印がつく馬に騎乗する機会も増えてきました。

今回スノードラゴンはいつ以来の競馬になるのか。なんとおととしの香港スプリント以来なので丸々1年以上ぶりです。勝ち馬は日本でも有名になった香港の短距離王・エアロヴェロシティ。今年も高松宮記念参戦を予定ということで、連覇を狙ってきています。

あまりにも久しぶりすぎるレースと言えますが、短距離は「気」で走る、と昔からいいますので、追い切りの本数がどうだとか、毛ヅヤがどうかとかよりも、当日のパドックでの「気合」を見たほうがいいのかもしれません。

とはいえ、馬名とうらはらに季節外れの時期に劇走を見せるスノードラゴンだけに、3月の復帰は興味深い。今回強敵と思われるのはスプリントにシフトしてきたアルビアーノ、1200mなら安定感抜群といえるエイシンブルズアイ、あとは無欲のときのノリさんが怖いワキノブレイブあたりでしょうか。

本賞金がほしい馬たちばかりが出走してくるだけに、本気度でいえば他馬に劣るスノードラゴン。ドゥラメンテが実質8分程度のデキといわれながらもそつなく復帰初戦を飾れたように、15ヶ月ぶりの実戦、勝てれば夢もつながります。香港では大敗を喫した相手・エアロヴェロシティに借りを返すためにも、ここはせめて馬券圏内は望みたいところです。