3月5日(土)阪神競馬場で、桜花賞トライアルのチューリップ賞が開催されます。本番と同じ舞台で行われるとあって、毎年チューリップ賞組は本番でも強い傾向にありますから、勝ち馬はもちろんのこと、その他の馬にも注目をしなくてはいけません。

2戦2勝のシンハライト、良血レッドアヴァンセ、シンザン記念2着のジュエラー、阪神JF2着のウインファビラス、アルテミスSでの末脚が記憶に新しいデンコウアンジュなど多士済々。非常に見ごたえのある一戦となりそうですが、注目したい馬はアドマイヤリードです。

新馬戦では、屈腱炎で戦線離脱もクラシック候補の呼び声高かったシルバーステートを差し切る芸当。ファンタジーSは熱発明けで末脚不発も、続く白菊賞では狭いインを突いての差し切りと、小柄な体を感じさせない勝ちっぷりを示してくれました。阪神JFでは経験、キャリアの差が出た形ですが、あの一戦だけでの評価下げは禁物でしょう。

そしてトライアルだからこそ狙える理由がもう一つあります。400キロそこそこの体で、おそらく今回も同じぐらいでの出走となると思いますが、ステイゴールド産駒は小柄な方が走りますから、それ自体はまったく問題ありません。しかし、中1週だったとはいえ、マイナス6キロと減らした前走からも、おそらく使い減りするタイプ。一戦一戦、全力を出し切ってしまうために、上積みが見込めないタイプということです。

桜花賞に駒を進めるためには、ここで3着までに入って優先出走権を取らなくてはいけません。ましてや、今回は須貝尚厩舎に転厩しての初戦。様子見なんて言ってる場合ではなく、いきなり全力投球でしょう。馬券を買う側も、今回が勝負所ですよ!