長距離のハンデ戦と穴党にとって盛り上がる要素の多いレースであるアルゼンチン共和国杯。今年はフルゲート18頭に対し登録が16頭と、南部特別へ向かったオジュウチョウサンがもしこちらに出ていればかなり面白いオッズになったのではないでしょうか。
過去10年のデータを見てみると、3番人気以内の馬が8勝しておりハンデ戦とは言え順当な結果が多くなっています。例外となった2レースのミヤビランベリとアスカクリチャンも前走で人気を背負いながら裏切る形となり軽視されていた部分があるものの、十分上位に来る可能性のあった馬たちと言えます。
昨年はダービー2着から秋の始動戦に選んだスワーヴリチャードが1番人気で順当に勝利をしていますが、今年はそこまで実績の抜けたメンバーもおらず、久々に波乱含みの年になっているのではないかということで注目したいのが、上記2頭同様に前走で人気を裏切ったおかげで今回印の減っているヴォージュです。
長距離実績で言えば今年の目黒記念を逃げて7着も、着差は3馬身もない団子での決着。そして前走の丹頂Sでは2番人気7着ということで今回は配当の落ちることが予想されますが、前々走の札幌日経オープンでは優勝を果たしています。
東京コースは【1-1-0-1】とまずまずの結果を残しており、札幌日経OPでついた洋芝後者というイメージとは違った走りを見せてくれるのではないでしょうか。前述のミヤビランベリは逃げ切りでの勝利と、人気薄の先行馬はやはり侮ってはいけません。