阪神ジュベナイリフィリーズや桜花賞を目指す2歳牝馬の重賞ファンタジーステークスが3日(土)に京都競馬場で行われます。
例年頭数は少ないレースですが、今年は9頭立てと22年ぶりに10頭を割る少頭数となりました。"まぎれ"が少なくなりやすい頭数となり、各馬が実力を発揮しやすくなったのではないでしょうか。キャリアの少ない2歳戦ですが、ここは各馬の実力を見極めるにはちょうど良いレースと言えそうです。
ということで今年のファンタジーステークスで注目しているのは、レーヴドカナロアです。
レーヴドカナロアは、札幌の新馬戦をルメール騎手で勝利し、今回もルメール騎手が続けて騎乗します。現在G1・3連勝中と絶好調の騎手故にそれだけでも人気になりそうなのですが、この馬にも色んな面で大物感が漂っております。
レーヴドカナロアは、馬名からも想像できるようにロードカナロア産駒です。同じ産駒では今年の牝馬クラシック三冠を果たしたアーモンドアイが大活躍しており、期待したくなる産駒です。名スプリンターだったロードカナロア産駒だと距離がどうなのか?という不安もありましたが、クラシックが終わってみると全く問題なかったことが証明されました。アーモンドアイの母はエリザベス女王杯を勝ったフサイチパンドラですが、ロードカナロアの血が母方の能力をさらにアップさせる力であるとするなら、レーヴドカナロアもその可能性は大いにあると言って良いでしょう。
レーヴドカナロアは母レーヴドスカーという血統です。レーヴドスカーは、とにかくその子供が走ることで有名で、これまで10頭中央競馬場でデビューしているのですが、その10頭が10頭ともに勝利を挙げているのです。これだけでもすごいことなのですが、G1馬レーヴディソールに、G2馬のレーヴミストラル、アブレザンレーヴと大きなタイトルを持った馬が多数おります。繁殖牝馬の中でもこれだけ安定して子供が走るというのはかなりのものです。その牝馬にロードカナロアという種牡馬を合わせた結晶がレーヴドカナロアというわけですが、可能性と言う意味ではアーモンドアイ以上の素材なのかもしれません。
ということで今年のファンタジーステークスは、来年の牝馬クラシック戦線も見据えて楽しめそうなレーヴドカナロアのG1への第一歩となることを期待して、楽しみに観戦したいと思います。