中央vs地方という見方も可能なダート競走ですが、先日のJBCを見ても中央勢の層の厚さが浮き彫りとなったところかと思います。その分、賞金不足に悩まされることの多いダート馬ですが、条件馬の中に潜む注目馬に焦点を当てて紹介いたします。

栗東・野中厩舎管理で初勝利から現在4連勝中のインティが、ここ2戦手綱をとっている武豊騎手と共に観月橋ステークスへ出走を予定しています。今週は武蔵野ステークスがあるためダートのメインはそちらに目が行きますが、この馬の戦績を見ればいずれ大舞台へ顔を覗かせそうなモノを持っています。

デビュー戦は6番人気9着と大敗を喫してしまったものの、続く2戦目で初勝利を飾ってから以降は1番人気を譲らない活躍です。逃げて上がり最速という競馬を3度見せており、前走では2着に10馬身差を付けるなど、条件戦に敵無しということを見せつけました。古馬になり馬体重を伸ばしており身体的にも成長しているのが見て取れます。

今回は登録が10頭ということで前目につけたいインティにとってはやりやすいレースとなることでしょう。ただ、人気上位が予想されるライバルのワイルドカードもまた前々走の1000万下条件天の川賞では似たようなレース運びで2着に9馬身という成績を残しており、インティにとって初めての接戦を経験するレースとなりそうです。

今後のオープン・重賞でも活躍しそうな馬の揃ったレースで、武豊騎手が強力な逃げ馬に騎乗と盛り上がる要素は揃った印象の準オープンレース、見逃せません。