今週土曜、東京競馬場のメインに開催される武蔵野ステークスはフルゲート16頭に対して登録馬26頭と大人気の重賞となりました。このレースを見てもわかるように収得賞金が芝以上に重要なダート路線において、ここを勝てばチャンピオンズカップへの優先出走権が貰えるというのは、G1戦線で当落上にいる馬にとっては非常に大きな意味を持つ一戦。
ルヴァンスレーヴ、ゴールドドリーム、ケイティブレイブといった錚々たるメンバーが揃いそうな本番へ向けて各陣営、気合が入っているでしょう。そんな中で今回取り上げたいのが中央では珍しいスパイキュール産駒のナムラミラクルです。勇退した目野調教師より引き継いだケイティブレイブも絶好調な、ダート馬の仕上げに定評のある栗東・杉山厩舎の管理となっています。
東京コースはこれまで4戦して1着と2着が2回ずつと文句なしの安定感を誇ります。今年に入ってから唯一大崩れと言えるのが重賞初参戦となったプロキオンステークスでの9着でしたが、前目で勝負したいナムラミラクルにとっては致命的な出遅れた結果、直後に挟まれてまともにレースに参加出来なかったような内容だったため、改めて今回は仕切り直しといきたいところ。
前述の通り10頭が除外対象となる激戦区ですが、幸いナムラミラクルは除外を気にせず出走できるポジションであり、藤懸騎手が主戦となっていますが重賞ということでテコ入れをしてきたか、これ以上無い頼もしい助っ人となるルメール騎手を確保してきました。
重賞キャリア豊富なサンライズノヴァ、メイショウウタゲ、インカンテーションあたりが人気を形成する形になりそうですが、ここで2着ではチャンピオンズカップ出走は賞金的に心もとないため、大舞台への切符は勝利して、ケイティブレイブとの2頭出しを目指して頑張ってもらいたいです。