3年前の勝馬エアスピネルが朝日杯フューチュリティステークスで2着、一昨年の2着馬ボンセルヴィーソが朝日杯フューチュリティステークスとNHKマイルで3着、そして昨年の3着馬ケイアイノーテックがNHKマイルを勝利と、後のマイルG1で活躍する馬達が活躍しているデイリー杯2歳ステークス。
マイルG1へと繋がる重要なレースのはずなのに、昨年、一昨年と同様に今年も少頭数の9頭と、少数精鋭を期待せざるを得ない出走頭数となっています。
実際、メンバーには2戦2勝のダイワメジャー産駒のアドマイヤマーズ、2戦1勝ながらロードカナロアにドナウブルーといかにも良血のドナウデルタ、デビュー以来4戦連続連対しているハービンジャー産駒のハッピーアワー、新種牡馬キングマン産駒の評判馬ダノンジャスティスなど、少数精鋭のメンバーが揃いました。
そんな中でも注目しているのは、ヴィクトワールピサ産駒のマイネルフラップです。6月に阪神でデビューし、これまで3戦して1勝5着2回(1-0-0-2)という成績。出走馬中、唯一これまで3番人気以内になっておらず、前評判はそこまで高くない1頭です。
それでも注目しているのは、前走中京ステークスのレース内容にあります。7頭立てで行われ、結果は5着。勝ち馬のアドマイヤマーズから1秒差に完敗しています。レースでは出遅れて最後方の位置取りとなりましたが、インをついて少しずつ位置を上げ、直線では一瞬先頭に立つ積極的な競馬を見せてくれました。直線は伸びきれず5着に終わりましたが、最後の直線でも少し荒れた最内から残り100m付近まで首位争いをしていた様子を見る限りでは、出遅れがなければ、そしてコース取りが最内でなければ、勝馬との差はかなり詰まっていたのでは?と思わせてくれるレースぶりでした。
鞍上は今回も和田騎手で、同じ騎手が続けて乗っているのも魅力です。出遅れや最内という不利があった中で頑張った前走で、マイネルフラップの力加減も把握できたことでしょう。和田騎手は先週のJBCクラシックではオメガパフュームで2着、その前の日のファンタジーステークスでも人気薄のジュランビル(6番人気)を3着に持ってきており、近走は乗れている印象。今週も好騎乗に期待したいと思います。
ということで後のマイル重賞で活躍する馬達が揃うデイリー杯2歳ステークス。今年はマイネルフラップの巻き返しに期待したいと思います。