今週は中京でも重賞の中日新聞杯(G3)が開催される。ハンデ戦ということもあり、ゴール前の大接戦を期待したくなるレースでもあるが、今年は4歳馬のアルバートドッグが人気の1頭になりそう。
前走・小倉大賞典(G3)で初重賞制覇した馬。小倉大賞典は、直線が短い小倉で各馬が早め進出を開始する中、ワンテンポ仕掛けを遅らせて勝った川田騎手の好騎乗も光った。
2着との着差がアタマ差だけに、各馬の実力差はそこまでなかったが、とにもかくにも明け4歳で初の重賞制覇ということで、前走の勢いにのって重賞2連勝を目指したいところ。
今週のアルバートドッグは厩舎お引っ越し後の初の競馬となる。2月末で定年の松田博資調教師から、同じ栗東の須貝尚介厩舎へ転厩という形になった。
人間と同じで環境が変われば、集中できなくなったりストレスが溜まり競馬で思うような成績を残せなくなる馬も多いが、この辺りも今週のアルバートドッグの見どころのひとつだろう。もちろん、転厩してから成績がアップする馬も多いため、更に強くなったアルバートドッグを見れる可能性もある。
昨年挑戦した菊花賞(G1)では12着に大敗したが、中距離での競馬は上手。芝1800~2000メートルの成績は【3-2-1-2】
中京が初、左回りが初となり、この点もポイント。更に、今回は斤量面でもそれなりに背負う可能性がある。
今週は、何かと不安点が多い中での競馬となるが、この状況で勝ち切ることができれば、もうひとつ上のクラスでも良い競馬ができるだろう。アルバートドッグの初物尽くしの競馬にも注目してみたい。