降着のルールが変わってからというもの、かなりラフプレーギリギリのレースが増えているように思います。以前は馬券圏内関係なく、進路妨害した馬は被害馬の後ろの着順になっていたのが、現在は馬券圏内が中心。4着の馬が3着馬に進路妨害をされた場合は、その進路妨害がなければ先着が出来たと判断された場合は着順が入れ替わる。
降着と言うのも競馬を楽しむファンに取っては、ハラハラドキドキの楽しみの一つだった。自分が持っている馬券が、的中から不的中になる可能性がある。その逆もしかりはずれ馬券が的中馬券に変わるチャンスが出て来る。私も審議に1度ハラハラドキドキしたことがある。1996年の日本ダービー前日に私は東京競馬場にいた。メインレースを終わって3万円程負けていた。最終レース、ここで一発逆転を狙った。買った馬券の馬がワンツーで来たので逆転成功したかに見えた。そうすると審議の青いランプが点灯。
4コーナーからの映像がターフビジョンに何度も映る。間違いなく進路妨害にあたる斜行。あーこれは降着だと観念した。その時良く新聞を見てみると、被害馬と加害馬が同じシンボリの馬だった。シンボリにしてみたら、勝ち馬が降着になると被害馬は5着なので1着賞金は入ってこない。審議はかなり長く、審議の対象馬が上位入線馬と言うガイダンスが流れ、場内は騒然。20分以上して到達順位の通り確定します。と言うアナウンスが流れた。プラスになった。ダービーの前売りを買って帰ろうとホッとした思い出がある。
もし馬主が違ったら、間違いなく降着になっただろう。もし私が逆の馬券を持っていたら、降着をかなり期待しただろう。これが競馬の醍醐味でもある。それが降着ルールの変更で、そのようなスリリングさが無くなってしまった。降着はないが騎乗停止になる。何か矛盾している。騎乗停止になるのだから、公正競馬を謳う以上は降着はあるべきだと思う。。一度決まった方針は変えないのがJRAの悪しき風習である。皆さんはこの降着ルールをどう思うであろうか?