条件戦の中でも1600万下条件はオープンクラスに上がる前の最終関門という意味も込められて準オープンとも呼ばれています。オープンまで辿り着けたら競走馬としては一定の成功を収めたと言っても良いでしょうが、そこからスターホースと呼ばれるまでには更に大きな壁があります。
今週日曜の京都10Rで組まれている渡月橋ステークスはそんな準オープンの一つですが、一昨年のセイウンコウセイ、昨年のモズアスコットと2年続けてG1馬を輩出した出世レースとなっています。オープンクラスに格上げ後、未勝利のまま引退という馬も少なくない中で、G1馬を続けて出せる準オープンというのは非常に貴重な存在でしょう。
登録メンバーは、フィリーズレビューの競走中止、桜花賞の出走取消と順調にいかない春を過ごしましたが2歳時のファンタジーステークスでは1番人気の支持も受けた期待馬アマルフィコーストや、今年春に一度このクラスを脱し降級初戦となるフィアーノロマーノ、1000万条件快勝からの参戦となるカイザーバル、デスティニーソングなどが中心となったハイレベルなメンバー構成となりました。
ジャパンカップの裏開催となるため、このレースに集中というのは難しいかもしれませんが、勝ち馬の今後はG1戦線を占う上でも重要になるかもしれません。ぜひご注目ください。